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植物の種子が風に乗り、ふわふわと舞う様子を沈金で表現。
舞い降りた種子はやがて芽を出し、花を咲かせ、実を付け増えて行くことから、
子孫繁栄を表しています。
【納期について】
ご注文を頂いてから製作致します。納期は約2か月~6か月です。
詳細なお届け日は、ご注文時のメールにてお知らせいたします。
↓画像をクリックすると、拡大してご覧いただけます。 【サイズ】幅:40.5 × 奥行き:24.5 × 高さ:23.5cm
◎形状
形状は「日月型」です。
盃をのせている台は、真円と三日月型が隣同士くっついて窓を設けています。
真円は太陽(日)を、三日月型は月を表し、日が昇り月をめでる平穏な日々が末永く続くようにとの願いを込めています。
また、三日月は、この先満月になる(満ちていく)という意を表します。
屠蘇台は、胴張型です。縁がまっすぐでなく、外側に少し膨らんだ形状になっています。木地の成形の際に、膨らんだ外側に合わせた大きさから彫り出すという手間のかかる作業が必要ですが、このひと手間が、柔らかな雰囲気と上品な高級感を感じさせてくれます。屠蘇台の足は、漆の美しさが映える曲線を用いて霞雲を表現し、誰もが憧れる雲の上の不老不死の理想郷をイメージしています。
◎飛花沈金
植物の種子が風に乗り、ふわふわと舞う様子を輪島ならではの技法である沈金で表現した模様です。舞い降りた種子はやがて目を出し、花を咲かせ、そして実を付け増えて行く、また風に乗って様々な場所で根を張り育っていくことから、子孫繁栄と商売繁盛を表しています。
沈金とは、輪島ならではの加飾の技で、ノミで漆の塗面を彫り込み、金銀の箔や粉を埋める技法です。漆の塗厚が十分でなければ深彫りできず生かされません。
漆の肌に刃先で彫り込んだ繊細な線画で、自在な加飾ができます。
飛花沈金のふわっと柔らかい細い線は、中心から外側へ向けて、彫り進められます。最後は、のみを塗面から消えるように離して、柔らかさを表現しています。線が交差する部分は、輪島の堅牢な塗があってこそできる技でもあります。
全体に丸く放射状に広げ、また、線の本数が多いほど難しい作業となります。漆の肌にノミの刃先で彫り込み、自在な加飾ができる沈金は、やり直しのきかない一発勝負、まさに職人技です。
繊細な細い線が何本も重なりあうところなどは、熟練の職人の、腕の見せ所です。
制作者 : 小西 啓介 >> |
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