屠蘇(とそ)とは、「邪気を屠絶し、人魂を蘇生させる」ということで、一年中の邪気を祓い延命長寿を願うために飲む酒です。輪島塗の屠蘇器は、屠蘇を頂くために必要なものが揃ったセットです。美しい蒔絵が、いっそう晴れやかな迎春の時を演出し、新しい一年の門出を幸多かれと祈念します。
扇面源氏香蒔絵の題材は、雅な源氏物語。
源氏香蒔絵は、源氏物語から取材した、雅な風情を思わせる場面を、色研ぎ出しの技法で扇の形に蒔絵した、華やかな屠蘇器です。
扇面(扇)は、日本で作られた日本特有のもので、末が広がる形から 「末広」 ともいい、発展や拡大を意味する縁起のよいもの、とされ、古来より愛され続ける吉祥模様です。
扇面(扇)は、魔除けや厄除け、吉運招来など、非常に強い力をもつものとされ、謡曲・舞踊・落語などの芸能にも使われるなど、日本の生活文化の中で、重要な位置をもしめてきました。
「源氏香(げんじこう)」とは平安朝の雅な香の漂う王朝絵巻 「源氏物語」 の名にちなんだ「源氏香」は、香道の多くある中でも最も有名なものです。
源氏五十四帖に対応させられる「源氏香図」は、五本の線から成る洗練されたデザインが好まれ、様々な物の柄に、広く用いられています。
屠蘇器・源氏香蒔絵は、源氏五十四帖の様々な場面を象徴する図を、縁起のいい扇の柄として蒔絵しました。
色研ぎ出し蒔絵の技法とは金だけでなく、色鮮やかな色漆を用いて、美しく描き出されています。
飾り皿は、曲面ですので、光の当たり具合が変わります。色研ぎ出し蒔絵は、光の加減で、色の見え方が変わり、大変美しく、また、それだけに高度な技術を要します。
詳細なお届け日は、ご注文時のメールにてお知らせいたします。
↓画像をクリックすると、拡大してご覧いただけます。 【サイズ】幅:40.6 × 奥行き:27 × 高さ:28.7cm
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