飛花沈金の題材は、植物の種子。
風に乗ってほうぼうへ運ばれ、また芽を出す飛花沈金は、子孫繁栄の吉祥模様です。
沈金とは、輪島ならではの加飾の技で、のみで漆の塗面を彫り込み、金銀の箔や粉を埋める技法です。
手で表面を触ってみてください。
細い溝になって、彫り込まれていることがわかります。
(反対に蒔絵は、筆で漆絵を描き、金を蒔きますので、表面は盛り上がっています。)
この沈金は、漆の塗厚が十分でなければ深彫りできず生かされません。
漆の肌に刃先で彫り込んだ繊細な線画で、自在な加飾ができる沈金は、
しっかりした下地にささえられた厚みのある上塗りの、輪島ならではの技法です。
「重箱の隅をつつく」
細かいことを口うるさく言うことを指すようですが、このことわざはこの重箱にはあてはまりません。
この重箱の隅は丸く作ってあり、洗いやすいので、汚れが残って小言を言われる心配がありません(笑)使いやすい形です。
末永くご愛用頂きたい輪島塗の重箱は、高価です。
しかし、その製法から、キズや割れ・欠けなどの不慮の事態でも
輪島の産地で修理すれば、また末永くお使い頂けます。
使い傷や、天然漆だからこその色褪せ・やけなども、
目立つようになりましたら、何かの機会(冠婚葬祭などや法事、新築など)に、輪島へ塗り直しに出してください。
新品のように美しく蘇って、また何年も何年も、気持ちよく末永くご愛用いただけます。
輪島塗は、修理やメンテナンスを繰り返しながら、存分にお使い頂きたい、また末永くご愛用頂きたい漆器です。
詳細なお届け日は、ご注文時のメールにてお知らせいたします。
↓画像をクリックすると、拡大してご覧いただけます。 【サイズ】幅19.8 × 奥行き:19.8 × 高さ:13.7cm
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