花の丸蒔絵の題材は、「四君子」
菊・梅・蘭・竹の四つの草木は、君子の持つ高潔な姿をあらわす、といわれ、色・形・香りが素晴らしく、気品や風格あるものとして、尊ばれてきました。
菊:長寿延命、不老長寿の効力があるとされる花
梅:寒さに耐え、春が来るのを真っ先に告げる
蘭:高貴な花といわれ、姿も美しく、長くもち、善人・王者の香りと称される
竹:常緑で成長も早いことから、生命力の盛んなしるし
花の丸の意匠は、美しい草木を丸く図案化して描いたもの。
「丸く収める」に通じる吉祥模様です。
お正月にぴったりの、縁起のいい華やかな模様です。
末永くご愛用頂きたい輪島塗の重箱は、高価です。
しかし、その製法から、キズや割れ・欠けなどの不慮の事態でも
輪島の産地で修理すれば、また末永くお使い頂けます。
使い傷や、天然漆だからこその色褪せ・やけなども、
目立つようになりましたら、何かの機会(冠婚葬祭などや法事、新築など)に、輪島へ塗り直しに出してください。
新品のように美しく蘇って、また何年も何年も、気持ちよく末永くご愛用いただけます。
輪島塗は、修理やメンテナンスを繰り返しながら、存分にお使い頂きたい、また末永くご愛用頂きたい漆器です。
一辺の中央が外側にふっくらと広がる、手の込んだ細工「胴張型」
縁の曲面は、ぶ厚い縁材をカンナで削り出して作られています。まっすぐな形よりも縁材が沢山必要で、手間のかかる、贅沢なつくりです。
重箱の内側は、鮮やかな朱塗です。
平台付の形状は、格式が高くいっそうあらたまった雰囲気。
御嫁入道具にも最適です。
「重箱の隅をつつく」
細かいことを口うるさく言うことを指すようですが、このことわざはこの重箱にはあてはまりません。
この重箱の隅は丸く作ってあり、洗いやすいので、汚れが残って小言を言われる心配がありません(笑)使いやすい形です。
おせち料理は、お正月三が日台所に立たないように、と作られた保存食とか。
現在のように年末年始も開いているお店もありませんでした。
では、どうして漆の重箱につめたのでしょうか?
先人はきっと、漆の抗菌効果に気づいていたのでしょう。
現在はその、漆の抗菌効果が、科学的に証明されようとしています。
先人は素晴らしい文化を残してくれたものです。
【納期について】詳細なお届け日は、ご注文時のメールにてお知らせいたします。
↓画像をクリックすると、拡大してご覧いただけます。 【サイズ】幅:19.7 × 奥行き:19.7 × 高さ:19.2cm
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