
表情が豊かで愛らしい猫の様子は、見ていて飽きませんね。
溜透かしの技法で月を、黒うるしで猫のシルエットを描いた猫カップです。
5客それぞれ、違う月と猫を描いています。
溜透かしの技法とは
溜透かしとは、中塗りを朱塗にし、その面に漆で模様を描き、銀を蒔きます。
(猫カップの場合は、月を描きました)
その後、全体を朱合い漆という、透けの良い漆で上塗りし仕上げます。
銀色で絵外た模様は、全体より明るく浮かび上がるという技法です。

溜透かしは、溜塗(ためぬり)の作業の間に蒔絵を描くという、凝った技法です。
溜塗(ためぬり)とは
中塗りに朱漆を塗り、上塗りに朱合い漆という半透明の漆をぬる技法です。
漆は時間が経つにつれて透明度が増してくる、という特性を生かした塗の技法で、中塗りの朱が、漆が薄くのるふちのほうから透けて、落ち着いた中にも華やかさのある雰囲気をかもします。 経年の変化を、楽しみにしていただきたいものです。

この猫カップは、溜透かしを仕上げた後で、黒漆で猫を描きました。
月は、本体に溶け込んだ溜透かしで描いていますので、表面に段差がなく
ネコは、上に書いたので盛り上がって立体的に見えます。

この猫カップは、5客それぞれに、違った月と猫を描いています。
月は、細い三日月から次第に満ちて、満月になります。
猫は思い思いのポーズで月を眺める様子を、絵替わりで描きました。
愛らしい猫のシルエットは、ネコの表情を想像させ、楽しませてくれます。

溜塗は、ネコと月の模様を見て頂くために
明るい照明を当てて撮影した写真は、中塗りの朱が明るく透けたようにみえます。
(上の写真↑)

ですが、通常の照明のしたでは、落ち着いたえんじ色のイメージです(上の写真↑)
ご家庭でお使い頂くときには、どちらの場面もあると思います。

また、この写真を見て頂くと、猫カップの外側は呂色仕上げを施していますので、まるでつやつやと光り照明などがくっきりうつります。
反対に猫カップの内側は、上塗りしたままの状態ですので、そぼくな温かみを感じさせる優しい漆の艶です。

使い方は、お好みに応じてお好きなように
猫カップは、お茶を飲む湯呑として、またお酒をいただくぐいのみとしての使い方はもちろん、毎日の食事には、ちょっとした小鉢のようにサラダやお惣菜を盛り付けてお使い頂いたり、デザートのアイスクリームや、ちいさなパフェにもお使い頂きたい、持ちやすい大きさのカップです。

輪島塗は木製ですので、陶器よりも保温効果があります。
冷たい飲み物やデザートはつめたいまま、おめしあがりいただけますし、手が冷たくなりません。反対に、熱いものをお召し上がりいただくときは、手や唇が熱くなりません。

そば猪口にもちょうどよさそうな大きさで、底に向けて細くなった形状ですので、持ちやすく、軽いです。
一年中、毎日、重宝に、楽しくお使い回しください。

美しい蒔絵が描かれていても、難しい取扱い方法は不要です。
雑煮椀を洗う時は、普段お使いの台所用洗剤を使用し、柔らかいスポンジで洗ってください。
つけ置きも大丈夫。この時は、陶磁器やガラス製品に当たると傷がつくことがありますので、別に入れてつけ置きしてください。
水洗いでも、お湯で洗っても大丈夫です。(お湯と言っても熱湯は禁物です。)
洗い終わったら、柔らかい布で拭いて下さい。
一年中、毎日、重宝に、楽しくお使い回しください。
猫カップ 5客1組セット 226,800円(税込)桐箱入り
寸法: 口径7.7cm 高さ6.7cm
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